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2024年11月

2024.11.29

合理的に考える力を身につける

 

     

11月ももうすぐ終わり、一年が年々早く感じる年齢となってきました
     
こんにちは、シエロホームの鈴木です。
    
    
静岡県三島市や長泉町の子育て世代のご家庭に「家づくりの考え方」をブログでお伝えしております。
    
ぜひ最後までお読みいただき、家づくりのご参考にしていただければと思います。
     
        
家づくりのコストを下げるための一般的な手段は、総二階建てにすることによって家をローコスト化することです。
    
この手法は、家を安く出来たとしても「土地にかかるコスト」と「外構にかかるコスト」をダブルで大幅に上げてしまうため、
    
「家づくり全体のコストを落とすため」のベターな方法にはなり得ません。
    
     
一方で、前回お伝えしたような間取りのつくり方を知っていれば、家のコストは上がってしまうものの、土地にかかるコストと
   
外構にかかるコストをダブルで大幅に下げることが出来るため、結果的に、家づくり全体のコストを抑えることが出来ます。
         
プラスアルファ、住みやすさも格段にアップさせながらです。
    
     
ゆえに、後者の選択肢はこれから家を建てる方には知っておいてもらいたいのです。
    
とはいえ、出来れば家のコストも上げないようにしたいとお考えになるのが当たり前だと思うので、
     
ここからは家のコストを抑える方法についてお伝えしていきたいと思います。
     
    
家のコストは、使う材料や性能、面積や形など様々な要素に左右されますが、使う材料を妥協しても、そう大してコストは落ちません。
    
また、性能に関しては国が定める基準に従わないといけないため上げることは出来ても落とすことは出来ません。
 
これに対し、面積に関しては削ればそれ相応にコストも削れるし、冷静に考えていくと削ることが出来そうなスペースが割とたくさんあります。
    
それを削ったとして住みやすさや使いやすさが大きく変わらないため、家のコストを落とすにあたっては、
    
なくても問題がないスペースを削ることが最良の手段だと考えています。 
         
       
    
合理的に考えていくことが大事
   
   
    
家の面積を削る上で大事なことが合理的に考えていくことです。
    
面積を削れば当然家が小さくなるのですが、ここで邪魔になってくる感情が
    
「家は◯◯坪はなければ!」
    
という「なんとなくのイメージ」です。
    
これがある限り面積カットはかなり難しいのですが、1つ1つ冷静に考えていく合理的な思考が出来るようになると
    
案外なくても問題がないものが結構たくさん出てきます。
   
   
 
まずは「廊下」。
   
ただ通るだけの廊下も部屋や収納と同じようにコストがかかるわけですが、
    
そもそもこれが欲しいという方は限りなく少ないのではないでしょうか。
 
廊下が出来れば、廊下が空気の循環を遮断してしまうため家全体に冷暖房が行き届きにくくなり、温度差が生まれる原因となります。
    
そもそも廊下があれば部屋にドアがある、ドアがあればやはり閉めてしまいますからね。
     
「高断熱高気密化」している理由は、家全体の温度差を限りなくゼロに等しくするためでもあるので、その観点から考えても
    
現在の家づくりではいかに廊下を削ることが出来るが家づくりの大きな鍵となります。 
    
    
続いてが「階段」です。
    
もちろん、市内中心部のように土地面積が40坪未満になれば、必然的に上に階を重ねていかざるを得ないです。
     
三島市や長泉町でも駅周辺や市街地を離れれば、かなりの方がこの対象にならないのではないでしょうか。
     
つまり、そういう場所ではほとんどの方が「平屋」を建てることが出来る可能性があるというわけですね。
    
そして、2階建てではなく「平屋」にすることが出来れば、実は「廊下」を限りなくゼロに近づけやすくなるし、
    
上下階の温度差もなくせることから家全体に冷暖房が行き届きやすくなり、家の中の温度差をより小さくすることが出来ます。
    
2階をなくすことが出来れば、トイレの数も1つにすることが出来ますしね。
     
    
いかがでしたか?
    
「本当に?!」と思う方もいらっしゃると思いますが、ここまでお伝えしたスペースは別段なくても
      
支障がないのではないでしょうか。
     
そして、これらがなくなることによって平屋が2階建てと変わらない価格で建てられるとしたら前向きに検討しても
      
いいんじゃないか、と思っていただけたのではないでしょうか。
     
         
では、次回は平屋を2階建てよりも安く建てられるようにするために、これ以外のスペースについて考えていきたいと思います。
    
     
今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
    
     
また次回もお待ちしております。

2024.11.27

固定概念から解放された間取りづくり

   

こんにちは。

株式会社シエロホームの鈴木です。

   

静岡県三島市や長泉町の子育て世代のご家庭に「家づくりの考え方」をブログでお伝えしております。
   
ぜひ最後までお読みいただき、家づくりのご参考にしていただければと思います。
   
     
    
「部屋は南向きであるべきだ」と思っていらっしゃる方、多いと思います。(私も以前はそうでした)
   
この、「部屋は南向きであるべきだ」という固定概念に縛られていると、土地がよほど広くない限り(80坪以上ぐらいの感覚でしょうか)
   
必然的に2階建ての家を建てざるを得なくなります。
    
たとえ、その土地が平屋を建てるに充分な広さがあるとしても、です。(50坪〜60坪ぐらいの感覚です)
    
南に家が建っている土地で、1階につくる部屋の中に安定的に光を届けるためには、充分な距離を確保する必要があるからです。
    
結果、余分に出来た土地にも工事を施さないといけなくなり、その分、外構工事費用が高くなります。
    
プライバシーや景観を守るために目隠しや、植栽、フェンスなどの工事も確実に必要となるので、
    
建築コストのアップに繋がることが考えられます。
   
    
一方で、直射光だけではなく、空気中の塵や水蒸気などで乱反射した光である「天空光」を使うことを前提として間取りを考えれば、
   
これまで平屋なんて絶対に無理だと考えていた土地にも、平屋を建てることが出来るようになります。
 
直射光だけに頼らず、天空光を活用出来れば、南に建つお家との間に採光のために距離を開ける必要がなくなるからです。
      
   
例えば、間口12m×奥行き15mの北向き約55坪の土地には、2階建ての家しか建たないと考えられがちです。
     
通常採光確保のために必要だと考えられていたスペースにも家が建てられるとしたら、実は普通に4人家族が
  
充分ゆったり暮らすことが出来る平屋のお家を建てることが出来ます。
   
それも「空が見える明るく広々としたリビングダイニングキッチンに、それぞれの部屋と充分過ぎるぐらいの収納があり、
  
室内干しが出来るほどゆったりとした自然光がたっぷりと差し込む脱衣スペースがある平屋」を、です。
     
   
55坪の土地に建つ平屋とは?
     
   
この土地で設計する場合、リビングダイニングキッチンは南ではなくあえて北に配置します。
   
北に配置すれば必然的に南に建つ家との間に充分な距離が生まれるからです。
   
そしてリビングダイニングキッチンの南側に外スペースをつくります。
   
過ごす時間が圧倒的に長いリビングダイニングキッチンに直射光をふんだんに取り入れるためです。
    
   
これがいわゆる「中庭」と呼ばれるスペースなのですが、「中庭」をつくることによって家の中心から光を採ることが出来、
  
家全体に満遍なく光が届けやすくなります。
   
「中庭」をつくれば、南に建つ家からだけじゃなく、東に建つ家からも、そして西に建つ家からも、
    
充分な距離を保つことが出来るからです。
   
また、敷地の南に配置した部屋には南から光は入らないものの、「中庭」に面する北に窓をつくれば天空光と南の壁に
  
反射した光が家の中に入ってくるため、直射光に比べて安定した採光が確保出来ます。
  
天空光は眩しくないことからとっても過ごしやすい空間をつくることが出来ます。
     
    
以上のような理由から、外周面に採光のための大きな窓をつくる必要がなくなるというわけですね。
   
言い換えると外周面は風を通すだけの小窓だけで充分だということになります。
   
結果、周りから家の中を見られる心配がいらなくなり、そのためのカーテンがいらなくなるし、
    
家族のプライバシーがしっかりと確保出来ます。
   
かつ、「中庭」には台風時に直風が当たらないことから、何かが飛んできた時に備えてシャッターをつける必要もなくなります。
     
   

得られる数々のメリット

     
   
このように固定概念に縛られず、土地に合わせて間取りをつくることが出来れば、今も今後もずっと住みやすい平屋を
  
手に入れやすくなると同時に、平屋の懸念点であるプライバシー性と防犯性の低さをスッキリ解消することも出来ます。
   
   
また、耐震面でも重心が低い平屋を建てれば、地震や台風の強風の影響も受けにくくなり、今後ずっと安心して暮らしやすくなります。
   
さらに、土地の日当たりを気にする必要もなくなることから、土地の予算を落とすことが出来ると同時に
   
日当たりで諦めていた土地なども候補地として検討しやすくなります。
   
無駄に広い土地を買う必要もなくなることから、さらに土地代を抑えることも出来るし、土地面積が小さくなれば
   
外構工事費用も抑えられますしね。
   
プライバシーを担保し防犯性を高めるための塀や植栽、目隠しといった工事も全くと言っていい程いらなくなると思います。
   
   
というわけで、弊社では土地の周辺環境を加味した上で要望をしっかりと精査すべきだし、
  
その上で間取りをつくるべきであると考えています。
   
ただ、平屋を建てるとなると、少しばかりコストアップしてしまうし、土地が持つ問題の解決手段が「中庭」であるとしたら、
   
施工面積が増えることからさらにコストアップしてしまうので、次回は「コストを上げずに平屋を建てるために
   
知っておいていただきたいこと」についてお伝えしていきたいと思います。
   
  
それでは、次回もお待ちしております。
 

 

2024.11.26

それは、誤解です

    

朝晩の冷え込みが冬に向かっている気配を感じる今日この頃ですね

こんにちは、シエロホームの鈴木です

   

先日、妙なお問い合わせがお電話でありまして・・

「そちらで工事を検討している人がいるので調べたら・・」

「おたくは詐欺まがいのことをしている会社なのか?!」とのこと

何が何だかわかりませんでしたが、お話を聞き進めると

「東京の方のハトのマークで調べるとそんなことが書いてあった」とのこと

ハトのマークとは、たぶん宅建のこと

東京で調べたなら、

「東京で不動産の仕事するには東京での免許が必要で、弊社は静岡県の免許しかありません」

「東京で仕事したこともありませんし、別の会社さんだと思いますよ」と

何度も説明して、何とか納得していただきました

   

また、同じような電話があったら、このように答えてくださいと会議で話題にしたら

従業員のみんなも、?? 「何で?」 と不思議顔

一人がネットで検索すると、理由がわかりました

   

ドラマ「地面師たち」の参考資料になった

森功著 「地面師」に「シエロ・ホーム」という会社が登場するそう。

こちらの本はノンフィクションのため、誤解されたのではないか・・と推測

もう、驚きでした!!

似た名前(ほぼ同じ)の全く別の会社のことで、

   

弊社は完全に無関係であり、一切の関与はありません

   

しかし、困ったことに、弊社の名前を検索すると予測変換でこの記事が出てしまう・・

ドラマがとても人気とのことで、興味を持たれる方も多いのでしょう

全くの誤解であり完全に無関係とはいえ、このような電話もあり

弊社のことを知らない方に誤解されるのではとの思いから

こちらのブログやインスタグラムで、説明をさせて頂いています

   

関係者の皆様には、ご心配をおかけしますが、

一切関係ございませんので、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

   

せっかくのブログ記事、このような内容ですみません

次回は、通常に戻り 「間取り」についてお伝えしたいと思います

それでは、寒くなって参りましたので、風邪などおめしになりませんようご自愛くださいませ。

2024.11.21

2種類の光

こんにちは。
株式会社シエロホームの鈴木です。
静岡県三島市や長泉町の子育て世代のご家庭に「家づくりの考え方」をブログでお伝えしております。

ぜひ最後までお読みいただき、家づくりのご参考にしていただければと思います。
今回は「光」についてです。

光には「直射光」と「天空光」がありますが、多くの方が基本的に「直射光」だけで採光計画を考えようとしてしまいます。
しかし、どんな天気の日でも安定した明るさを室内に届けるためには、「天空光」をふんだんに取り入れる必要があります。

 

理由は、大気層を通過して直接地上に届く「直射光」は、熱が高く、明るく眩しい上に、天候に大きく左右されるからです。

   

   

明るく眩し過ぎるとなると、また家の中に熱が入り過ぎるとなると、れを遮るためにカーテンが必要になります。

   

それによって光が遮断されてしまい、採光計画が大きく崩れることになりますし、直射光を主な採光手段にすれば、

周囲から家の中が丸見えになることが考えられます。

また、曇りや雨の日でもカーテンが開けられなくなり、よりいっそう暗い家になってしまいますしね。

   

というわけで、空気中の塵や水蒸気などで乱反射した光である「天空光」の存在を知っていただいた上で、

間取りの計画を立てることをオススメしています。

    

    

では、ここからは「直射光」だけに頼らない間取りづくりをお考えいただくために、

必要な知識についてお伝えしていきたいと思います。

    

ちなみに「直射光がよい・必要」との思い込みを脱却し、天空光をふんだんに取り入れた住まいづくりさえ出来れば、

付けるのが当たり前だと思われているカーテンが必要なくなります。

   

曇りの日はおろか、たとえ雨が降っているとしても、照明なしで過ごすことが出来るようになります。

   

間違った採光計画

   

建売住宅の広告を見ると、

   

「全室南向き日当たり良好」

   

という文言がよく入っていませんか?

   

建売住宅に限らず、注文住宅でもそのようなお家がたくさん建っていますが、まず考えていただきたいことが、

    

「そもそも全ての居室を南向きでつくる必要があるのか?」

    

ということです。

   

例えば、寝室。

   

この部屋は陽が沈んでから、陽が上り始めるまでの間に使う部屋ではないでしょうか。

   

ゆえに、日当たりをそんなに重視する部屋ではありませんよね?

   

続いて子供部屋はいかがでしょうか。

   

デスクワークをする時を想像してみてください。

朝から夕方まで厳しい日差しが差し込んでくる所で、集中して仕事が出来るでしょうか?

   

難しいですよね。

   

ということは、子供たちだってそんな所で集中して勉強なんて出来ませんよね。

   

そして、集中するためにきっと遮光カーテンを閉め切り、眩しい光線と熱い熱が入ってこないようにしつつ、

照明で光の調整をすることになるでしょう。

   

この他、玄関や玄関ホール、そして廊下や階段スペースなども明るくはしたいものの、かといってそれが「直射光」である必要は全くありません。

   

一方で「脱衣室」や「キッチン」などは、居住スペースを南向きでつくることで

直射光が入ってきにくい場所に追いやられがちになっているのですが、本当にそれでいいのでしょうか?

   

光が差し込まない薄暗いキッチンで、天気の日なのに照明をつけながら料理をつくり、後片付けをする。

   

熱も入ってこなければ風通しも全然良くない寒くてジメジメとした脱衣室で着替えをし、洗濯物を干す。

   

こんな暮らしを手に入れたいなんて全く思いませんよね?

   

程よく日差しが差し込む明るく清々しいキッチンで料理をつくり、後片付けをしたい。

程よく日差しが差し込み、風通しも良い明るくカラッとした脱衣室で着替えをし、洗濯物を干したいですよね。

   

こうやって考えてみると、

   

「なるほど。確かにそうかも。」

   

と思っていただけたと思いますが、残念なことに多くの住まいが

このような設計にはなっていません。

   

もちろん、その理由は「直射光」だけで採光計画を立ててしまったからです。

   

では、どうすればいいのか?

   

というわけで、次からは「直射光」だけに頼らず、「天空光」をふんだんに利用した間取りの考え方について

お伝えしていきたいと思います。

   

それではまた次回のブログでお会いしましょう。

   

 

 

 

 

2024.11.13

地震保険のお話

 

地震保険 

   

今年は秋が突然来て・・だけど昼間は結構暑かったりして

なかなか、気候の変化についていくのが大変ですね

こんにちは、鈴木です

       

さて、前回の火災保険のお話に続き地震保険のお話・・

地震保険は、火災保険の特約として契約されるもので、

主に地震、津波、噴火による損害を補償しますが、

間接的に風水害とも関連しています。

津波が原因で住宅が損壊・流失した場合、地震保険で補償されます。

また、地震が引き金となって発生した

土砂崩れや地滑りの損害も地震保険でカバーされます。

ここで注意!

地震保険は単独で契約できず、火災保険とセットで契約する必要があります。

火災保険が風水害をカバーしている一方、

地震や津波に直接対応するためには地震保険への加入が必要です

火災も、地震による火災は火災保険では補償されません

地震保険で備えましょう !

     

また、保険料は所在地と建物の構造、補償内容によって異なります。

地震保険は、火災保険の契約金額の30%~50%の範囲で決めることが可能で、

その限度額は、建物5,000万円、家財1,000万円となります。

毎年の保険料を組み込んだ住宅ローンの返済とのバランスを

考えた支出計画が大切です。

お子様の教育費や老後資金など、

保険料以外の重要な出費も合わせて組み立てるといいですね。

    

建物、自動車、生命保険・・と保険は沢山ありますが、

更新のタイミングで、時々は補償内容の確認も必要なのかもしれません。

 「あれっ、家の保険どうだったかな?!」 と思ったら

一度確認してみてください。

それでは、また !

私たちシエロホームは三島・長泉・沼津を中心に家づくりのお手伝いをしております。設計・デザイン・構造、全てを兼ね揃えた家にこだわるのはもちろん、無理のない価格を目指すという家づくりの思いは、お客様と同じです。

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